過去からの手紙💌
先日、実家で偶然見つけた一冊のノート。
それは、大学生の時に研修で訪れたウィーンで過ごした日々を綴ったもの。
日記、ピアノレッスンや講義を受けたメモ、音楽の気づきなどが記されていました。
ページをめくるたびに、ほとんど忘れてしまっていた記憶が、鮮明に蘇ってきました✨
ピアノ教育法という授業の内容が何ページにも渡り綴られていて、その音楽教育の内容は、私の今の教室の原点になっているのだと、感動の再会でした。
その中で、
「先生と生徒と一緒に楽しむという姿勢が大切。技術の進歩の近道は、楽しいということが大切である。“ピアニスト”を育てるという考えはいけない。“音楽家”を育てるというのが、出発点でなければならい。」
とありました。
そして、講義を受けた日の日記には、
「ウィーンの先生方が考えて、実行されている教育方法を日本で実際にやっている先生というのは、ごくわずかだと思います。私自身が出来ていないことや、習ってこなかったことが多すぎて、後悔が沢山あります。私のこの反省を踏まえて、次の世代の子供たちに、より自然で楽しい音楽を伝え、生徒と一緒に発見していくのが、自分の役目なような気がします。」
と綴られていました。
毎日の日記には、レッスンのこと以外に、楽友協会でウィーンフィルの演奏を聴いたことや、美術館、博物館、教会巡り、ショッピング、グルメ、毎晩のようにオペラを観に行ったことなどがつづられていました。
音楽だけでなく、芸術や街の文化すべてを五感で味わう旅だったようです!
いろんなことを忘れてしまっていたけれど。
楽器もピアノからハープへ変わったけれど、私の音楽の原点はここにあったんだと思わせてくれるノートでした。
当時20歳の私は、純粋で健気で、そしてけっこう笑える内容の日記でした…😆
当時の、迷いながら手探りで歩いていた私に「大丈夫、ちゃんとやってるよ!」と伝えてあげたいです😊✨
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