人それぞれ
私のハープを始めたきっかけは、ハープの音色に魅力を感じたからです。
もともとアイリッシュミュージックが好きなわけでも、アイルランドに興味があったわけでもないのです。
自分の指でハープの弦を鳴らした瞬間に、
私の探し求めていた音色だ!!
と強い衝撃を受けたのがはじまりです。
クラシックピアノを勉強している学生時代、ウィーンでピアノのレッスンを受けた時に、
「楽器を演奏するということは、“心の表現”ということを忘れてはいけない」
と言われました。
勉強をしているうちに、忘れてしまっていた一番大切なことでした。
その時、音楽の原点を教えていただいたのです。
やがてアイリッシュハープと出会い、
この優しく温かい音色の楽器で、音楽の表現をする楽しさや、音楽の基礎を伝えていきたい。
私と同じようにこの音色を奏でたい人がきっと沢山いる。
そう思うようになりました。
演奏会では、アイリッシュハープの音色を引き立たたせてくれるような曲、伝えていきたいなと思う音楽を中心に、
そしてハープを身近に感じてもらうためのメジャーな曲も選曲しております。
古い外国の民謡を演奏する機会が多いのですが、クラシックピアノをやっていた頃には、全く興味がなかったジャンルでした。笑
だけど今は演奏していて本当に心地よくて、お客様も喜んで下さるので、大好きになりました。
自分が心地よく演奏していると、深い部分までお客様にも届くようです。
ある演奏家の著書に、
コンサートは音楽家とお客様の人生、いのちが出逢い、心が共鳴し合う場所。
と書かれていました。
この言葉に全てが集約されているなぁと感動しました。
音楽の好みと言っても、人それぞれですし、勉強をしていくうちに変わっていくものだとも思うし。
どれが正しいとかもないと思います。
これから先も自分が生きている間、自由に深く勉強をしていきたいなぁなんて。
確定申告をしながら、雨降りの外を眺めながら、関係ない思いがモコモコと湧いてきて、ブログを書きました。
そんなわけで今年は(も)ギリギリまでやってます。笑
アニーローリー♪
(あらかしコンサート音源より)
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