謎に迫る
生徒さんからたまに質問を受けるのですが、音大ってどんなところですか?
やっぱり優雅な学生生活でしたか?と。
音大という響きとかイメージはいいみたいですけど、本当のところは。。
音大って、専門の楽器だけを勉強するのではなく、感覚的な芸術の世界を学問として勉強する場所です。
私は、音大の付属から通っていましたから、一般の高校生とはカリキュラムが全然違いました。
歴史や、楽理、ソルフェージュ、副科、和声学、伴奏法、合唱、合奏…etc
もう忘れてしまいましたが、授業の科目は、かなり細かく音楽の専門教科に分かれていました。
専門と副科のレッスンは週に1回あって、それだけでは試験や課題に追い付かないので、週に1回、先生のお家でのレッスンに通いました。
その他、私は楽典や副科声楽のレッスンなども通ってました。
そして私は、ピアノ科だったので、友人の伴奏も頼まれるし、副科でクラリネットをしていたので、ブラスバンドにも所属していて、本当に音楽漬けの学生生活でした。
先生との相性もすごく関係するのですが、私のピアノの先生との関係は、一言で言うなら❛軍隊❜のような、師弟関係でした。汗
本当に、闇の学生時代でした。笑
みんな、将来を夢見て過酷な学生生活を乗り越えるのですが、その先の就職口が全然ない!
音楽を生かした仕事に就けない!という現実が待っています。
でも、悲しいことだけではなく、メリットとしては、精神的には強くなると思いますし、レッスンでの礼儀作法とかは自然と身についたことはよかったと思います。
(思い浮かぶメリット少ない。笑)
私は、大人になりアイリッシュハープと出逢い、今があるのですが。
最初の頃は、もっと早くにハープと出会っていたらどうだったんだろう、という気持ちにもなったのですが。
最近では、逆に、今だからこそハープの優しい音色と出会えて、こうして沢山の人に伝えていきたいと思えているんだなと思っています。
学生時代に培った音楽の基盤があってこそなんだろうなと思えるようになりました。
私は人と競い合うことは苦手です。
でも、若い頃にそういう競争の環境に身をおけたことは、絶対無駄ではないし、両親には本当に感謝しています。
クラシックの基盤を基に、沢山の人にアイリッシュハープの優しさ、音楽を表現する楽しさを伝えていけたらなと思っています。
それが自分らしさだと思って、今までも、これからも活動を続けて参ります。
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