大切なのは心構え
先日、生徒さんと「教える」という仕事について話題になりました。
その方も別の習い事の先生をされている方で、分野は違っても、基本的に何の習い事でも同じなんだなぁと感じることがありましたので、今日は講師側から見た”習い事”のお話しです☆
「教えていて、音楽経験がある人とない人だとやっぱり違いますか?」と聞かれたので、「学び」のスタンスについて、私なりに感じていることをお話ししました。
うちの教室には、3歳~70歳代の方まで幅広い年齢の生徒さんに通っていただいています。
年齢によっても、音楽を習う「目的」は大きく違ってきますし、大人に出来て子供に出来ないことや、その逆もありますので、子供と大人では指導の内容も変わってきます。
ですが教えていて、子供~大人まである共通点があって、それが成長に大きく影響することに気が付きました。
それは「心のブロック」があるかないかということです。
例えば、アドバイスをしたことに対して、
「そんなの求めてない・~だから出来ない」と言い訳ばかりを探す人と、
「絶対に出来るようになりたい!よし、やってみよう!」というモチベーションの人では当然、結果に違いが出てきます。
そして、自分で努力して出来るようになった人は、「頑張れば弾けるようになるんだ!」と、自信に繋がり、そしてモチベーションが高いまま、次の壁も乗り越えて行かれます。
楽器の経験がある人は、スタート時に多少のプラスにはなりますが、未経験でも意欲的に取り組む人は、経験者をすぐに越えていくことも出来ます。
ですので、経験の有無より”学ぶ姿勢”というものの方が非常に重要だと感じます。
私自身は、ハープと出会った頃「自分がピアノをやっていたこと・自分の音楽歴」のことは全て忘れようと決意してから習い始めました。
「これくらいは出来るはず」とか、「そのくらいは知っている」という、そういうちっちゃなプライドが”学び”を邪魔すると思ったからです。
私はハープのことは何も知らない、いつでも「どうやったら先生のように弾けるようになるんだろう?先生に追い付きたい!」と強く思っていました。
先生に追いつくなんて無理なこととは分かっていても、先生に言われたことや、先生がやっている練習を全て真似すれば、先生に近づくことはできるはず!と思って取り組んできました。
レッスンが終わり地下鉄に乗り込むと、習ったことを忘れないように、先生からのアドバイスや言葉をノートにメモしていました。
なのであの頃は、すごい勢いで吸収していってたなぁ、と思い出されます。
そして、先生の方から「講師を目指しませんか?」と今の道を導いてもらいました。
私はただ、ハープが好きで好きで熱中していただけなのに、まさか自分がハープの講師になるなんて、、、
未来って、いつでも自分の想像を遥かに越えてやってくるんだなぁと感じます。
ですので、本気で上達したいと願うなら、絶対に弾けるようになる!言い訳しない!と自分の心に誓うことです。
自分の人生は、誰の為でも誰のせいでもなく、全て自分の責任です。
たかが習い事で終わらせることも出来ますし、されど習い事!と覚悟を決めるのも、自分次第ですね☆
私は皆さんのやる気を、応援とお手伝いをするだけです。
今回生徒さんとお話しをしていて、自分がハープを始めた頃の熱い気持ちを思い出し、「教える」という仕事について、大切なことを思い出す良い機会となりました(^o^)/
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